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CATEGORY[節税]
コメント[ 0 ]TB[ ] 2006年05月13日00:53
 ブラック=ショールズモデルのショールズが共著で書いた本で、「タックス・アンド・ビジネス・ストラテジー」という名著があります。この中で、ショールズらは、「タックスプランニングは資産運用テクニックに勝る」というようなことを、次のような計算例を挙げて述べています。

 手持資金5,000円、投資運用期間20年、運用者の限界税率40%、投資利回り10%の例で、掛金が全額損金算入(個人の場合は所得控除)になる場合、税引後の収益の累計額は、
 {5,000円/(1-0.4)}×{(1+0.1)^20}×(1-0.4)=33,650円
となります。これは、収益に対して、まったく課税されていないのと同等です。

 この式を理解するのは、ファイナンスを学んだ人か、数学の好きな人でないと難しいと思いますが、言葉で表現すると、掛金が全額損金(または所得控除)になる場合、将来の受取額の全額に課税されたとしても、当初の節税とチャラになって、結果としてその運用益は非課税と同等の効果がある、ということです。さらに、将来の受取額に、公的年金や退職所得扱いなどで控除額があったりすると、非課税どころか税金で稼げることになります。

 これを身近な例で実践しようとすると、個人の場合、社会保険料控除を最大限利用するのがいいでしょう。資金の余力があれば、国民年金基金や日本版401K、小規模企業共済等に加入すると、他の資産運用よりも有利な運用になります。ただし、将来、掛けた額が全額戻ってこない、いわゆる元本割れのような状態になったりすると、せっかくの節税効果も台無しですけど。
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